子供の頃遊んでたものの今
最近、今西暦何年だっけ?と思うことが多々あります。
単純に物忘れが増えたとかじゃないです。
自分達が子供の頃好きだった作品や、遊んでいたコンテンツが復刻したり
新しいシリーズが出て商品化されることが増えたからです。
デジモンのデジヴァイスとか
セーラームーンのメイク道具とか
明らかに子供向けじゃなく、世代狙ってきてる商品、多くないですか。
今年見かけて、特に気になったのが
『バトルえんぴつ』
鉛筆を転がして対戦するアレ。
通称『バトエン』
子供の頃、学校に持ち込める数少ないゲームとして
クラスの男子は必ず持ってたバトルえんぴつ。
20代後半から30代に訊いたら、大抵皆「懐かしい~」と声をあげるバトエンですが、
ちょいちょいSNSで話題にのぼってくるのが面白い。
もしかしたらご存じない方もいるかもしれないので、簡単に説明すると、バトエンとは
『六角形の鉛筆を交互に転がして戦う対戦型ゲーム』です。
原型はサイコロえんぴつで、文具メーカーから様々なバトルえんぴつが発売されましたが
やはり一番有名なものといえば『ドラゴンクエスト』
通称『ドラクエ』シリーズのバトエンだと思います。
六角柱の鉛筆にモンスターや人間(プレイヤーキャラクター)が描かれており 各面には行動が記されている。さらに底面には「●」や「★」といった属性が刻まれている
プレイ人数は2人以上。3人以上の場合はバトルロイヤルもチーム戦も可能である。 交互に鉛筆を振って、出た面の記述に従う。
鉛筆にはそれぞれヒットポイント(体力)が設定されており、例えば「●に30のダメージ」とあった場合、 敵である●属性のキャラクターのヒットポイントを30ずつ減らす。 ヒットポイントが0になったキャラクターは戦闘から除外され、最終的に生き残った者の勝ちである。
wikipedia/バトルえんぴつより
おたすけアイテムとして『消しゴム』『キャップ』などもあり、
本来の文具用途にはまったく使用しないくせに、筆箱に入れていたのも懐かしい思い出です。
ちなみに私の通っていた小学校では、休み時間だけでなく授業中に遊ぶ子もいたりして
先生に没収されたり、高学年になった頃には『バトエン禁止令』で持込すら出来なくなりました。
それくらい皆が勉強そっちのけで熱中する人気ゲームだったんですよね。
このバトルえんぴつ、20年以上前の1993年に誕生し、もうすぐ25周年なんです。
2013年には、20周年記念セットが発売され話題になったので
記憶に新しい方もいるのではないでしょうか。
一番新しいのは2014年に発売されたGXシリーズで、
おそらくこれが最後の『ドラクエバトエン』だと言われています。
バトルえんぴつはゲームとしてだけでなく、トレーディング要素もあり
当時は鉛筆一本で喧嘩に発展したことすらありました…が
トレーディング・コレクションとしての価値は今も健在です。
ヤフオクで平均して高額で取引されていて
なんと最高落札価格は36万を超えたこともあるほど。
たかが鉛筆、されど鉛筆…
なんとキャップだけの出品でもこの金額。
過去10年間の落札件数 4,021件 平均落札価格 1,562円 最高落札額 361,000円
ちなみに、最高額がついたものは新品・未開封の初期フルセットらしいです。
同年代とは盛り上がるバトルえんぴつ。
10代の人には「何それ」と言われるアイテムだろうと思いきや
決してそんなことはないようで、意外と知られてるのだとか。
ゲーム性はちょっと違うみたいですが
『ポケモン』、『妖怪ウォッチ』などは最近も遊んでる子はいるようです。
そんな世代を超える(?)バトルえんぴつが今年話題になったのは
『Fate/Grand Order』
Google Play Androidアプリゲームでも売上上位、どころか
2017年Q1期において世界第2位の収益を叩き出しているスマートフォン専用RPGです。
ゲーム自体の説明は割愛しますが、とにかく今最も勢いのあるアプリゲームが
なぜか、2017年に、バトルえんぴつを発売するんです…
シリーズ原点であるPCゲームをプレイしていた年齢層は、
たしかに小学生の頃にバトルえんぴつに夢中になった世代といえますよね。
エイプリルフールに嘘企画などでも楽しませてくれる本作なので、
まさかのバトルえんぴつ発売は当初ネタだと思われ
SNSも笑いと動揺で持ちきりでした。
5月に発表になってから7月の今、まだ新情報はありませんが
今年中に何かしら進展があるんじゃないかと思っています。
正直、買うかどうかと聞かれたらわかりませんが(笑、
懐かしい話題は何となく気になってしまいます。
子供の頃、バトエンに夢中になった世代が、今企画を動かす力を得たのだろうかと
何だか胸が熱くなる思いすらありますね。
昔楽しんでいた懐かしのアイテムは、最早懐かしむものではなく最新の話題。
バトルえんぴつも、そのひとつなのかもしれません。
自分が小さいころ遊んだものが世代を超えて
いつか親子の会話にのぼるような、長寿アイテムになってくれたら嬉しいものです。